2025/6/23 高齢者の「移動手段」について考える①
今日のYahooニュースで、広島県の瀬戸内海に浮かぶ高齢者が多い島で、「マイカー」を使った公共ライドシェアがスタートしたという記事を。(詳細は、X(Twitter)でリポストしています。)
今日は「旅客」とは違いますが「貨物物流業」の小職が、これらに関する「高齢者」の方の「移動手段」について考えてみます。
クルマの運転・免許をお持ちの方はご存じだと思いますが、70歳になると「高齢者講習」が必要になり記憶力や判断力が運転に支障がないかの認知機能検査を受けることになります。

と、言ってもやはり高齢者の事故は増加傾向。かといって何か起こる前に事前に自主返納してしまうと今度は日常生活が成り立たなくなるとジレンマがあるのも事実で、80・90歳でも運転させるドライバーさんがまだまだおられるという現実があります。
こうしたことを踏まえて令和7年の「高齢社会白書」には、『高齢社会に適したまちづくりの総合的な推進・地域における移動手段の確保』について書かれており「交通空白」解消に向け国交省と官民連携プラットフォームを両輪とした取り組みを進めることがうたわれております。
さて、今回出てきた「公共ライドシェア」とは何なのか?これは過疎地域等の「交通空白地帯」において住民等の日常生活における移動手段を確保するために国土交通大臣の「登録」をうけた市町村・NPO団体が「自家用車」を用いて「有償」で運送する仕組みで、エリアや利用者は限定して運行され「自家用車」を使って対価を頂き、バスやタクシーでは補えない移動ニーズにこたえることが可能になっています。ちょくちょくと各地で導入が進んでいますね。
ちなみに「交通空白地有償運送」と障害者や要介護者等の運送を担う「福祉有償運送」の2パターンがあります。当然ですが、大臣の「登録」が必要ですので、「自家用車」と言っても個人で勝手に「ライドシェア」はできません。あしからず。
現役世代が100m移動するのと、高齢者の方々の100mの移動は、やはり大変さが違います。ましてや足が不自由とか病気とかとなるとさらに負担が重くのしかかります。このような取り組みがどんどん進んでいくことを期待したいですね。
今回、このブログを書くのに「令和7年 高齢社会白書(内閣府)」と「高齢者の移動手段を確保するためのパンフレット」(国土交通省)を参考資料としております。どちらも各省HPよりダウンロードできますので興味ある方はぜひ。
※次回はもう少し掘り下げてお伝えします。
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