デジタル遺産・遺品とは何?②
スマホ・PC・キャッシュレス時代の新しい「相続」手続きと新しい「遺品整理」。それらを進める上でのトラブルと問題点を簡単に奈良の行政書士が解説・サポートしていきます。
前回のブログの最後にお話ししましたが、まずは「デジタル遺産」とは何か?を改めておさらいから。
「デジタル遺産」とは?
法的には明確に定義されていませんが、大きく分けて2つのパターンがあり、
①ネットバンキングやネット証券、「ビットコイン」などの仮想通貨、「Paypay」や「id」などの電子マネー、「suica」や「icoca」などの交通系IC、「Vポイント」や「PONTA」「マイレージ」などのポイントサービス、アフィリエイトやブログ収益などネット上での商取引、サブスクやゲーム・ネットでの購読定額課金などの有料サイトの利用など資産価値の対象となりうるもの。と、
②端末内やクラウド上に保存されている、撮影した画像やSNSでの投稿、Excel・Word・Power point等のデーター、ダウンロードした音楽・画像・動画など直接金銭にはつながらず資産価値として当たらないもの。
があります。
①と②をひっくるめて「デジタル遺産」と説明している書籍やHP等があるのですが、ここから先、弊所HPでは①を「デジタル遺産」と、②を「デジタル遺品」と定義して進めていきます。
まずは①・②共通して言える最初の問題点はこちら
端末起動時のロック解除において「パスワード(以下PW)」がわからない。または「生体認証」「パターン入力」を使用しているため、画面を開くことができない。
「故人」の方のデジタル端末を確認するにあたり、まず直面するのが電源入れたら「画面がロック」されていること。
PCの場合は電源を入れた際、「ID」と「PW」入力となりますが、スマホの場合だと「パスワード・PINコード」・「パターン入力」「生体認証」と故人の設定によって違ってきます。
PCについては、何回もPWを誤ると一定時間使用できなくなったり、最悪データー消去される恐れが。むやみに入力するのは避けた方がいいかと思います。WINDOWSもMacもPWを忘れた際のリセット方法が各社のHPに掲載されている場合がありますので、そちらを試して頂くのがいいかと思います。ご確認の上ご対応下さい。
もし、それでダメなようなら他のIDでのログイン、バックアップデーターの有無などを確認。また、PC修理業者でも対応してくれることが多いので、ご相談頂くのも一つかと思います。
スマホですが、起動時の画面ロックの解除については、大手携帯会社3社については原則、契約者本人でないと
「対応致しません」。(代理人不可)
また、契約者本人「であっても」基本、端末本体を「初期化」する対応となるため、データー等はすべて消去してしまいます。
第3者が不正に使用しないように、画面ロックのセキュリティは強固になっているため、それ相応の対応となっている
ようです。
ではどうすればいいか・・・。
・パスワードやPINコードについては、契約書等に何かしらの情報が残っているかも?
※端末契約時に携帯各社の画面に接続するID・PWは契約書等に忘れないようにメモしていることがあり
画面ロックのPWも同じにしていることがありえます。
・他で使用していたパスワードを使っていたかも?
※銀行口座やクレカに使用しているPWと同じの場合も。
・自分のクルマのナンバー、自分や家族の生年月日、自宅・勤務先・実家・携帯などの電話番号下4桁など?
※古典的ですが、よくあるパターンです。
・ひょっとしたら、設定していなくて「初期値」の可能性も(初期値は各社HPに掲載されていることがあります)
・パターンの場合、画面に何かしらの痕跡が残っていないか?
⇒パターン入力の場合、複数回間違えると「パスワードで解除してください」と表示される場合があります。
※液晶画面に保護フィルム等を張っているとうっすらと線が残っているかも?(望みは薄いです)
・生体認証の場合、まだ荼毘に伏される前(火葬前)なら故人の指紋等で解除できるかも?
※亡くなった後、いろいろな手配等でそこまでできないかも?また、遺体を使ってするのは
倫理的にどうかという話も。
・遺品整理業者に依頼する?⇒高額になる場合があり100%解除できるとは限りません。
・解除アプリ等を使ってみる⇒これもデーターが消去される場合があります。
など。
ただ、いずれにせよ、確実に解除できるとは限らず、また費用かけても駄目だったということにも。
PWやパターン入力に一定回数失敗すると自動的にデーター消去してしまうこともあり、かなり慎重に
おこなわなければなりません。
画面ロックのめぐるトラブルを防ぐためには・・亡くなる前に対策をとって頂くことが
(遺族にとって)必要不可欠になってきます。
次回はこの続き、弊所が定義する①デジタル遺産についての問題点について、簡単に解説・サポートしていきたいと思います。
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